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イル・ド・フランス Ile de France


アリスティド・マイヨール
 (Aristide Maillol 1861-1944)


マイヨールが彫刻を造りだしたのは、
40歳の頃からです。
 彼の作品は裸婦や女性像がほとんどでありますが、
古代ギリシャの情趣をかもしだす
 均整のとれた優美で生命力あふれる造形は、
彼自身のことばにあるように、
「自然とは、調和以外のなにものでもない」
という観念を実現するためのものでした。

 人間は表現を意思伝達の目的として作り出しました。
表現の媒体や技術や思想や経験といったことを
高めさせて生まれる芸術には、
何よりもまず、
人間が行う表現には自由と可能性があることを
われわれに教えてくれるものがあります。
 われわれは、単なる情緒や美を鑑賞するだけでなく、
造形された女性の肉体を見ることを通して、
 マイヨールの観念した秩序や調和といったことを、
 脳のなかに再現することも可能なのです。



ヴィーナスの誕生
Torso de O nascimento de Venus


とらわれのアクション
Torso de Aaccao tolhida


イル・ド・フランス

Ile de France

   
四点の彫像のなかで、
この作品は動きが違うように感じます。

ひとつの試みをしてみましょう。
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